空き家がなかなか売れないのはなぜ?原因と対処法をプロが徹底解説!

- 空き家を売りに出したのに、全然反響がない…
- 問い合わせはあるけど、成約まで進まない…
そんな悩みを抱えている方は少なくありません。特に地方都市では空き家の流通が鈍く、適切な対処をしなければ長期化してしまうことも。
この記事では、空き家が売れない主な原因とその対処法を、不動産のプロ目線で解説します。
よくある「売れない」原因5選
以下のように、よくある「売れない」原因をまとめてみました。
①立地が悪い(需要が少ないエリア)
地方や郊外では買い手が限定されがちです。
さらに人口減少により、より市街地へ人が集まる傾向にあるので、立地が悪い物件はますます売却が難しくなると予想されます。
②建物の劣化が目立つ
雨漏り、カビ、床の傾きなどがあると敬遠されます。
買主がリフォームに慣れている業者であれば、劣化がある状態でも問題ありませんが、一般の人が建物の劣化が目立つ物件を買うことはハードルが高いです。
③価格設定が相場より高い
希望価格が高すぎると、買い手がつきません。
”相場よりも高い”ことを理解して高く売るのは良いのですが、そうでなければ、まずは相場を知ることです。
④荷物が多く残っている
ほとんどの人にとって、家財道具がそのままだと内見時にマイナス印象になります。
なかには買取業者のように、家財道具の片付けに慣れている業者であれば、そのままでも問題ないケースもあります。
⑤売却活動が弱い
売却活動が不十分だと、買い手に情報が届きません。
よくある「売れない」原因別の対処法
① 立地が悪い場合
- 購入目的を変える視点をアピール(セカンドハウス、店舗、民泊など)
- 田舎暮らしを希望する移住者をターゲットに「空き家バンク」を運営する自治体や移住支援団体などにアプローチ
② 建物の劣化が目立つ場合
- リフォームを実施してから販売(「リノベ向け物件」として売り出す)
- 最低限の修繕や清掃を行って印象アップ
③ 価格設定が相場より高い場合
- 相場価格を正しく把握する(レインズや近隣事例の確認)
- 仲介業者と価格戦略を再設計
④ 荷物が多く残っている場合
- 不用品回収や家財整理サービスを利用
- ホームステージング(簡易家具などで魅せる)を検討
⑤ 売却活動が弱い場合
- 広告媒体の見直し(ポータルサイト、SNS、地域紙)
- 地元密着型の会社への切り替えも視野に
- 専任媒介で依頼している仲介業者から一般媒介契約に切り替え、複数社に依頼する
別記事で媒介契約について解説しています。

売れなければどうする?
不動産会社による買取を検討
一般の人に売却する時と比べて価格は下がりますが、早期売却が可能です。
また価格だけではなく、売却後の契約不適合責任が免責になることもメリットとして挙げられます。
土地のみで売る(解体して更地化)
解体費用はかかりますが、買い手の幅が広がります。
賃貸物件として貸す
売るのは難しいけど賃貸需要がある物件は存在します。
しばらく賃貸物件として貸して、どうしても売りたければオーナーチェンジ物件として売却することも可能です。
まとめ:空き家は“売れるように整える”ことがカギ
空き家が売れないのは、単に「需要がないから」ではなく、売り方や整え方に原因があることも多いです。
BONCLA新聞では、空き家売却のサポート情報や成功事例を多数紹介しています。売却に行き詰まっている方こそ、一度情報を見直して、適切な対処をしてみましょう。

