不動産コラム

【2025年最新】岐阜県で空き家が売れない理由|物価高が引き起こす“売れ残り現象”とは?

岐阜県内の空き家|売れない理由は?
bonz.fudosan@gmail.com

物価高で生活費やリフォーム費が上昇する今、岐阜県の空き家市場にも大きな変化が起こっています。

本記事では、売れない背景と今後の対策を解説します。岐阜県内の空き家の所有者は、最後までご覧ください。

1

岐阜県で増える「売れない空き家」

岐阜県では、近年「空き家を売りたいが買い手が見つからない」という相談が急増しています。

県全体の空き家率は16.1%と全国平均(13.8%)を上回り、なかでも中山間地域や郊外では、老朽化した住宅が市場にあふれています。

人口減少や高齢化といった長期的な要因に加え、最近では物価高や建築コストの上昇が「空き家が売れない」要因として大きく影響しています。

2

物価高が「空き家市場」に与える3つの影響

影響①:リフォーム・解体費の上昇

木材・鉄骨・コンクリートなどの資材価格、職人の人件費が上昇し、解体費は2020年比で1.4倍前後に

買い手も「直すお金がない」、売り手も「整えて売る余裕がない」と、結果的に市場に“売れない空き家”が積み上がっています。

延床30坪の木造住宅

2020年の解体費用:約110万円 → 2025年:約160万円

影響②:買い手の住宅購入余力が低下

生活必需品・光熱費・燃料費の高騰で家計が圧迫され、住宅購入・リノベーション資金が捻出しにくい状態に。

特に若年層の「中古住宅を買ってリフォームする層」が減少しています。

結果として、岐阜県の空き家市場では「需要の減少 × 供給過多」が加速しています

影響③:田舎暮らし・移住ニーズの鈍化

コロナ禍では一時的に高まった「地方移住」への関心も、燃料費・電気代の上昇により失速。

車移動が必須の岐阜県では、生活コストが都市部とあまり変わらないという声も多く聞かれます。

3

岐阜県特有の地域事情

  • 人口減少・高齢化による住宅需要の縮小
  • 山間部や農村地域では、公共交通や商業施設が少なく生活が不便
  • 老朽化住宅が多く、耐震基準を満たさない物件が多数
  • 補助制度はあるものの、工事費上昇で補助額が実情に追いつかない

つまり、岐阜県では「空き家の価値が下がる一方で、管理・処分コストが上がる」という悪循環に陥っています。

4

生活コスト上昇が“買い手&売り手心理”に与える変化

買い手の心理

感情・行動背景
「リフォーム費が高くて不安」資材・人件費の上昇
「ガソリン代が高く通勤が負担」車依存の地域構造
「ローン金利が上がるのでは?」インフレ懸念
「電気代が高くて光熱費が心配」エネルギー価格高騰

売り手の心理

感情・行動背景
「今は安く売りたくない」インフレ局面での値上がり期待
「解体費が上がって動けない」処分コストの上昇
「買い手が現れない」実勢価格とのギャップ

一方で、売主側も「今は安く売りたくない」という心理が働き、価格が下がらず、成約件数が減少する“ダブル停滞”が起きています。

5

売主がいま取るべき3つの対策

対策①:価格の現実的な見直し

周辺相場やリフォームコストを踏まえ、買い手の負担を軽くする価格設定を。

査定は複数の不動産会社に依頼するのがおすすめです。

対策②:リフォームよりも「現状売却」を検討

物価高の中では、無理にリフォームするより現状で売る方が費用対効果が高いケースも。

空き家専門の買取業者に相談するのも有効です。

対策③:補助制度の活用

岐阜県や各市町村には、

  • 空き家解体補助金
  • 空き家利活用補助
    などがあります。

ただし、工事費上昇で自己負担が増えているため、早めの申請がポイントです。

あわせて読みたい
【2025年最新版】岐阜で相続した空き家を解体すべき?費用・補助金・売却の知識
【2025年最新版】岐阜で相続した空き家を解体すべき?費用・補助金・売却の知識

まとめ|「物価高時代」の空き家売却は“スピードと柔軟性”がカギ

物価高によって、空き家の売却を取り巻く環境は確実に変化しています。
「待てば高く売れる」時代ではなく、「早く・現実的に売る」戦略が求められています。

岐阜県で空き家の売却を考えるなら、

  • 市場価格の再確認
  • リフォームせず現状で売る選択肢
  • 行政支援の早期活用

この3つを意識することが、成功のカギになるでしょう。

岐阜県内の相続空き家に関する無料相談・査定受付中!

ボンズ不動産では、岐阜県内の空き家に関する無料相談を受付中!

相続登記、不用品の買取、片付け・処分、草刈りなどの管理、解体、売却、税申告まで、ワンストップで相談できる体制をご用意しております。

  • 相続登記に関する権利調整:提携先の弁護士および司法書士と連携してサポートさせていただきます
  • 不用品の買取:古物商の免許を持つ業者と連携して、買い取らせていただきます
  • 片付け・処分:各一般廃棄物収集運搬許可業者と連携して、責任をもって処分をいたします
  • 管理:草刈りや窓の風通しなど、ご要望に応じて対応させていただきます
  • 解体:提携先の解体業者と連携してサポートさせていただきます
  • 売却:「買取」「仲介」の両パターンで金額を提示させていただきます
  • 税申告:提携先の税理士と連携してサポートさせていただきます
対応可能エリア:岐阜県南部

岐阜市・瑞穂市・各務原市・関市・美濃市・美濃加茂市・可児市・笠松町・岐南町

オンライン相談も可能なので、首都圏在住の相続人の方もお気軽にご相談ください。

無料相談受付中!

関連記事

あわせて読みたい
空き家がなかなか売れないのはなぜ?原因と対処法をプロが徹底解説!
空き家がなかなか売れないのはなぜ?原因と対処法をプロが徹底解説!
あわせて読みたい
【岐阜市】不動産売却の相場と高く売るポイントを徹底解説!
【岐阜市】不動産売却の相場と高く売るポイントを徹底解説!

プロフィール
BONCLA(ボンクラ)新聞編集長 酒井
BONCLA(ボンクラ)新聞編集長 酒井
宅地建物取引士 / 岐阜県空家等総合相談員
株式会社ボンズ不動産代表

主な事業内容は、買取再販・売買仲介・不動産投資(不動産賃貸業)・賃貸仲介、岐阜県南部(岐阜市・瑞穂市・各務原市・関市・美濃加茂市・可児市など)が主な活動エリアです

主に空き家・空き地・1棟アパート/マンションを取り扱っております

・BON(ボン):ボンズ不動産が運営する、フランス語で”良い”
・CLA(クラ):暮らし、Classic=価値のある

”暮らしを豊かにしたい"、"価値のある情報を提供したい"という思いで当サイトを運営しています
記事URLをコピーしました